地方創生★政策アイデアコンテスト2018

過去受賞者の声

「地方創生☆政策アイデアコンテスト」は今年度で4回目の開催となります。
過去に受賞された応募者の方々に、コメントをいただきましたので、今年度応募を考えていらっしゃる方は是非ご参考にしてください。

2017年度 高校生・中学生以下の部 地方創生担当大臣賞
2017年度 高校生・中学生以下の部地方創生担当大臣賞
所属・氏名
福島大学付属小学校

七島海希さん 髙橋かな恵さん

政策アイデア

ふくしまにぎわい大作戦

(地元商店街を盛り上げるために私たち小学生ができること)
分析対象地域

福島県 福島市

アイデアコンテストに参加してよかったこと

コンテストで受賞したことをきっかけに、学校でまちづくりについて考える係ができました。さらに、何度か地域で発表させていただく機会をいただき、その度に応援してくださる方が増えました。今は、「ふくしまにぎわいラボ」という団体をつくり、学校の友達だけではなく、地域の方々と一緒に、福島がにぎわうための活動を始めています。私たちのアイデアを実現させるために、多くの方が協力してくださいます。みんなで力を合わせれば、アイデアが実現に近づくのだということがわかりました。「私もやってみたい」という友達もいるので、地域の小中学生を集めてRESASの使い方や発表資料の作り方を教える「場」を作りたいと考えています。

応募者へのアドバイス

私たちは、パソコンの操作に慣れていません。資料の作成も初めてで上手にはできません。でも、RESASはとても使いやすく、初めは意味がわからなくても操作しているうちに、地域によって違いがあることに気がつきます。そして、違いがあること、自分たちの地域と似ているところもあったりして、面白くなって、どんどん調べたくなります。難しい言葉でつまづくこともありましたが、自分たちで調べたり、周りの方に聞くことで理解することができるようになりました。学校の授業で訪問した地元の商店街など、身近なところにきっかけがあると思います。まずは「やってみる」ことが大切だと思います。みなさんも一緒に地域を盛り上げましょう!

アイデアコンテストに参加したきっかけ

保護者 七島貴幸氏
地域のために活動を進める憧れの先輩の存在が大きいと思います。第1回コンテスト受賞の中学生チームが企画した観光ツアーに参加したことがきっかけとなっています。途中、天候不良に見舞われながらも、必死になって地域の魅力を伝える姿を見て「私もやってみたい」と思ったそうです。中学生になってからの参加と考えていたのですが、娘からの「小学生も応募可能と書いてある」との言葉と資料作成などスキルの課題についても、学校でパソコンクラブに所属するなどして解決しようと努力をしていたことから、応援することを決めました。彼女たちもまた、地域の後輩たちの活動のきっかけとなる憧れの存在になって欲しいと願っております。

2017年度 大学生以上一般の部 地方創生担当大臣賞
2017年度 大学生以上一般の部地方創生担当大臣賞
所属・氏名
香川大学 地域連携学生委員会 なえどこ

高橋このみさん 多田安里さん
杉山愛美さん 芳原晨祐さん

政策アイデア

小豆島×迷路民泊×空き家

~空き家が島の宝に!?迷路民泊を起点とした観光振興で小豆島がもっと元気に!!~
分析対象地域

香川県 土庄町・小豆島町

アイデアコンテストに参加してよかったこと

RESAS等のデータを分析することで地域の現状や課題を多面的に理解する力が身につきました。また、浮かび上がった課題を解決するアイデアの検討段階では、論理的思考に加えフィールドワーク調査をすることで、アイデアをより実現可能性の高いものに磨き上げる訓練ができました。コンテストの最終審査会や大臣賞受賞後に四国財務局が開催して下さったシンポジウム等で、大人数を前にプレゼンをできたことも得がたい経験となりました。なにより、私たちの政策アイデアが実現したこと、その民泊物件の立ち上げに関与できたことが嬉しかったです。これらの経験から自分自身が関わって地域を良くしていこうという意識が高まりました。

応募者へのアドバイス

私たちは、財務省四国財務局「地方創生支援のための若手プロジェクトチーム(PT)」の支援を受け、政策アイデアを作成しました。PTからはRESASの使用方法をはじめ資料作成、論理構成のノウハウを伝授いただきました。さらに、政策アイデアの課題の洗い出しと実現可能性を議論する有意義な場を四国財務局が設けて下さったことが、政策アイデアの実現につながりました。このように、政策アイデアをより良いものにし、実現可能性を高めるうえで、大学生以外のプレーヤーと連携することは非常に重要です。そのほか、RESAS以外のデータも活用し深度ある分析をすること、プレゼン原稿は覚えるまで何回も練習することが大事だと思います。

応募者を支援しようと思った理由

財務省四国財務局 寺西康博氏(地方創生支援のための若手プロジェクトチームメンバー)
大学生と連携したコンテストへの応募をPTが企画した理由は2つあります。1つはRESAS普及のため。もう1つは地域の課題に向き合いその解決策を自分ごととして考える機会を、地域の将来を担う大学生に提供したいとの思いからです。地域を良くしたいという熱意を持った大学生と出会えたことはとても幸運でした。大学生の熱意が起爆剤となり、民間企業、住民、大学、国と地方の公務員等が一丸となって、地域の人口減少や空き家の増加といった課題の解決策を模索しています。地域に好影響をもたらした大学生の熱意と行動力に敬意を表するとともに、PTとして連携できたことは誇りです。大学生の今後の社会での活躍を心から願っています。

2016年度 高校生・中学生以下の部 地方創生担当大臣賞
2016年度 高校生・中学生以下の部地方創生担当大臣賞
所属・氏名
長野県松本県ヶ丘高等学校

内田 佑香さん 横山 瑠奈さん

政策アイデア

長野県の負のスパイラル大問題!!「昆虫食」で解決します!

分析対象地域

長野県

アイデアコンテストに参加してよかったこと

自分の住んでいる地域についてこれまで知らなかった一面を知ることができ、地元に愛着が湧きました。RESASや他の様々なデータを用いて自分の住んでいる地域と他の地域を比較することで、地元の良さを知るきっかけにもなり、以前にも増して地元を好きになりました。友人や先生、地域の方々などから様々な意見をいただき、自分たちの考えをさらに深めることができました。また、地方創生の次世代の担い手として、以前よりも地域の課題を現実的な課題として考えられるようになりました。

応募者へのアドバイス

できるだけ多くの方々、特に地元について考えている方々と交流して自分の考えを深めることが大事だと思います。私たちも昆虫食に関するアンケートを小学生から大人まで幅広い世代で行いました。データだけを鵜呑みにせず、数値で疑問に思うところは地元の方に聞き、RESAS以外のデータを参照するのも良いと思います(私たちは都道府県や国の省庁のホームページを参照しました)。
私たちの考える政策の魅力を相手に分かってもらえるように伝えることにも重点を置きました。何度も友人や先生の前で発表練習を行い、意見をいただくことで発表の質も上がりましたし、自分たちのアイデアにも自信がつくようになりました。

アイデアコンテストに参加したきっかけ

長野県松本県ヶ丘高等学校 中谷幸裕先生
生徒は地域に根差した探究学習の一環として、地域の諸課題をRESASなど用いて分析し、その課題解決のためのアイデアを高校生らしい柔軟な発想で生み出してくれています(長野県では『信州学』という名称で平成28年度から全県立高校で取り組んでいます)。政策アイデアコンテストはこの探究学習に対する生徒の意欲的な活動を実現する上でとても良い機会となっています。昆虫食の2人が最優秀賞を受賞した影響も大きく、自ら考えたアイデアを学校内だけのもので終わらせずに、地域の首長や市町村議員の前で発表する生徒もいました。生徒が自ら住む地域の将来に対して主体的に考えることで、進路意識の喚起にもつながっています。

2016年度 大学生以上一般の部 地方創生担当大臣賞
2016年度 大学生以上一般の部地方創生担当大臣賞
所属・氏名
福岡県糸島市役所

岡 祐輔さん

政策アイデア

糸島版マーケティングで地域産業の
やる気

~福岡県糸島市に新ブランドを創出し、地域経済を豊かにする~
分析対象地域

福岡県 糸島市

アイデアコンテストに参加してよかったこと

普段、自分の企画書に組織外の方からご意見をいただく機会は少ないものです。アイデアコンテストに応募すると地方審査、最終審査と、第一線でご活躍される審査員の皆さんから貴重なご意見をいただけます。実践的に政策立案能力を鍛えることができますので、いいことばかりです。また、本当に自分が実現したい政策を後押ししてくれる支援者が組織内にも、外にも増え、仕事も楽しくなります。私の場合、賞をいただいたことで、1つの政策資料が、地域にも、全国にも、たくさんの素敵な出会いをくれましたし、地方公務員として同業者の皆さんに、「自分たちもできる!」「誰でもできる!」と希望を与える役割もいただけたと思います。

応募者へのアドバイス

応募される皆さんは、普段から課題を感じたり、やりたい事業がある人が多いと思います。助言としては、「この政策をやりたい!」という熱い気持ちを押さえて冷静になり「課題を絞り込むところにデータ分析をしっかり使う」ことです。コンテストの主旨を意識し、政策アイデアがどのように導かれているか、又は検証された結果か、「なぜそうなるの?」と自分に問いかけてください。課題や強みなどを分析し、アイデアを発想する段階は、逆転したり、異分野を組み合わせたり、飛躍したところから実現性を考えてダウンするといいかもしれません。応募という行動を起こすだけでも、自分を変え、地域をよくする素敵な一歩です。頑張ってください!

2016年度 高校生・中学生以下の部 優秀賞

アイデアコンテスト2016最終審査会にて、佐藤さんがプレゼンでご発表いただいた俳句「RESASを使って地方に光SAS」の一部を、今年度のアイデアコンテスト2018のキャッチコピーとしてご提供いただきました。

2016年度 高校生・中学生以下の部優秀賞
所属・氏名
慶應義塾大学(愛媛大学附属高等学校出身)

佐藤 瞳さん

政策アイデア

マインドから変える地方創生

~私が考案した地方間交流型フィールドワークの可能性~
分析対象地域

愛媛県、山口県

アイデアコンテストに参加してよかったこと

アイデアコンテストに参加してよかったことは、自分の探求したい分野を見つけられたことです。もともと地域活性化に興味があったのですが、アイデアコンテストに自分の案を提出する過程などを通して、私は「シビックプライドの醸成」に興味があることに気がつくことができました。更に、最終審査のプレゼンテーションでは、様々な出場者のアイデアに刺激を受けると同時に、地方創生についてより理解を深めることができました。アイデアコンテストがきっかけで、大学に入学してから現在もずっとシビックプライドの醸成をテーマに研究を続けることができています。

応募者へのアドバイス

私がアイデアコンテストに参加した時に気をつけたことは2つあります。1つ目は、自分が対象とする地域についてよく勉強することです。私は、地元である愛媛県と、そうでない山口県を対象にしました。地元であったとしても、意外と灯台下暗しで気づかないことが多いので、日常の中でアンテナを張り巡らしてたくさんの気づきが得られるようにしました。地域についての学びを深めると、見える課題も増えます。2つ目に、データを扱うということです。データに基づいたアイデアは、裏付けがあり、人々を納得させることができると考えています。RESASは、知りたいデータを図式で表してくれるので、とても便利です。RESASをうまく活用できるようになると、データを扱えるようになり、アイデアコンテストはもちろん、今後の研究でも活かせる場面が増えると思います。