課題=財産
「地方創生」と聞くと、なにか大きなことに向き合うような感じがしますが、その本質は、半径数メートル以内にいる友だちや家族の困りごとを解決することだと思います。顔が見える身近な人の困りごとでも、RESASで見れるようなデータと掛け合わせると、世の中の状況が立体的にわかり、社会課題として捉えられるようになります。
実は、ニッチで多くの人に見過ごされがちな課題こそ、視野を広げるとたくさんの人に共感され、心を動かすものです。身の回りにある個人的な課題は、世界にいる他の誰かの困りごとを解決する可能性を秘めた財産。日頃から地域の人と向き合い、課題に直面している僕たち公務員こそ、熱量を持って何が課題かを語れるはずです。
そして、全国にいる同じ課題意識を持つ人同士がつながることで、その解決アイデアは一気に広がり、社会全体が良くなるはず。昨年立ち上げた「オンライン市役所」では、全国の公務員が自身の経験や知識を共有し合うことで、一人の課題意識が全国での取り組みに広がっています。このコンテストも、ぜひ皆さんの視点で見えている課題感をシェアして、いろんな人とつながり、仲間をつくる場に活用していただけたらと思います。
ぜひ、地元を元気にするために、RESASを、そしてこのコンテストを使い倒してください!皆さんとお会いできることを楽しみにしています!
地方公共団体の部
一般社団法人よんなな会 発起人
脇 雅昭さん
1982年生まれ、宮崎県出身。2008年に総務省に入省。2013年より神奈川県へ出向し、現在は同県の理事(未来戦略担当)として従事。また、国家公務員と47都道府県の地方自治体職員が繋がるコミュニティ よんなな会を主宰。現在は全国の公務員の知識や経験を共有できるプラットフォーム「オンライン市役所」を運営。