浅谷 治希さん

高校生・中学生以下の部

株式会社ARROWS CEO

浅谷 治希さん

「先生から、教育を変えていく」をビジョンに掲げ、日本最大の先生向けプラットフォーム「SENSEI ノート」を開発・運営。Googleや行政などの仕事を手掛ける。

新型コロナ禍における地方創生は、単に地方を盛り上げていこうという話に止まらず、両親、祖父母、友達のご両親など、身近で困っている人をいかにして助けるというという差し迫ったテーマです。これほどの世界的有事はもしかしたら我々が生きている間は起きないかもしれません。裏を返せば、誰かを助けるために学び、行動する最高の機会でもあります。では、どのように課題に向き合っていくかと考えたときに、複雑で未曾有の社会経済だからこそ、何が真実なのか?何が起きているのか?を客観的に把握することが重要です。私自身も2020年3月以降、今何が起きているのか、私のフィールドである学校教育の課題を把握するために、先生を対象に複数回に渡って独自調査を行い、定量的な課題把握を行ってきました。例えば、新型コロナ禍で感染症対策の徹底に悩む学校現場の先生の課題を踏まえて、手洗い・うがいの啓発教材を制作しましたが、結果最大160万人の生徒へ教材を届けることができました。これが実現できたのは、先生の課題に沿って解決策を提示したからです。課題に沿った解決策でなければ、せっかく提供した解決策の価値も薄れてしまいます。データは、今何が起きているのかを把握し、最適な解決策を導くための強い武器となってくれます。是非データとうまく付き合ってください。同時に、データだけに止まらず、是非身近にいる困っている人の声を自分の耳で直接聞いてください。1人の声に耳を傾け、その人が抱える課題を解決することは、同じような課題を抱える多くの人の課題を解決することにも繋がります。コンテストはあくまできっかけです。今回提出したプランを修正・改善しながら、本アイデアコンが終わった後にも自分には何ができるかを是非考え続けてください。みなさんの勇気ある素晴らしい行動が多くの人の助けになることを心より願っています。