讃井 康智さん

高校生・中学生以下の部

ライフイズテック株式会社 取締役
最高教育戦略責任者

讃井 康智さん

プログラミングなどITを活用し、中高生が社会の課題を解決するプロジェクト型学習を全国で実践。

~取組について~
これまで10年間にわたり、中高生が、ITで色々なものを作ったり課題を解決したり、といったことが学べるITキャンプ・スクールをやってきました。今まで累計で約5万人の中高生が参加してくれていて、世界で2番目の規模になります。また、中高生が地域課題をヒアリングし、その課題に対してアプリ・web・映像などを作るプロジェクト型の学習、CPBL(Creative Project Based Learning)にも取り組んでいます。最近は中学・高校でのプログラミング教育を実現するために、全国の学校向けに教材や先生向け研修も提供しています。

~地方創生☆政策アイデアコンテストの魅力について~
ライフイズテックで活動していて、中高生がITでものづくりをすることは、ただ学ぶとか、架空のものを作るということではなくて、実社会の課題を解決できるパワーを持つことだと感じています。ライフイズテックの場合は、アプリや映像、デザインなど、様々なもので周りの人を喜ばせたり、身近な学校の課題を解決したりする子ども達がたくさん出てきています。それと同様に、RESASのデータを使うことで、それを分かりやすく見せたり、新しい示唆を出したりすることで、中高生が導き出す新しい考え方やアイデアが、大人には気づかない課題解決に必ずつながると思います。

~大人には思いつかないアイデアを、どのようにしたら考えられるか~
私たちが大切にしていることは、半径50㎝の課題解決という言葉がありますが、要は自分から見えているところから考えることです。地域や街のこと、例えば、自分が好きな公園のことやその地域の学校のことなどは、実は中高生の方が大人より詳しかったりします。大きな分析に興味がある人はそれをするのもよいですが、まずは自分から見えている範囲からでいいと思います。皆さんが気づいていることの中には、大人が気づいてないことが絶対にあるので、ぜひ身近なところから課題解決を深掘りしてもらえたらなと思います。

~中高生に向けてメッセージ~
今の中高生には、特にITを使って何かを作ったり、課題を解決するポテンシャルについて、計り知れないものがあると思っています。私もそうなのですが、30代以上の大人は情報やプログラミングの教育を受けたことがないまま大人になっているのに対し、今の中高生は、RESASを含めて、ITを使って何かを作る機会があったり、情報に触れたりすることができる時代に生きている、ということです。そういった21世紀に生きている中高生が、まず何かをやったり、作ったりすると、大人も想像してないくらいの課題解決ができたり、中高生自身の可能性がグーッと広がってくることを、私も目の当たりにしてきました。RESASの今回のコンテストについても、周りの課題解決もあるのですが、皆さん自身の可能性を拡大できるチャンスだと思っています。難しいこともあると思いますが、まず一旦作ってみるという思いで参加してもらえるといいと思います。本当に難しく考えなくて大丈夫です。中高生のアイデアそのものが素晴らしく、皆さんのアイデアを楽しみにしています。